テニスサークルで出会いを求める人へ
選び方と気をつけたいサインを、現場側の本音で

公開: 2026-05-18 | 著者: あつしコーチ | 恋愛コラム

「5つ、回りました」
以前、コーチとして関わっていたサークルへの問い合わせフォームに、ある男性がそう書いてくれたことがあります。テニスサークルを5つ渡り歩いたけれど、どこも「思っていたのと違った」。「もう、最後にしたいんです」と。

コートに並ぶ複数のラケットとボール、サークル開始前の風景

テニスサークルで出会いたい人が、最初にぶつかる壁は、たぶんこれです。「サークル」と一口に言っても、中身がぜんぜん違う。表向きはみんな「テニスを楽しもう」。でも実態は、ガチの運動メインのところもあれば、独身限定でちゃんとした出会いの場として作られているところもあれば、残念ながらナンパ目的のところもある。

東京だけで、テニスを掲げる社会人サークルは数百。「サークルなら出会える」と聞いて参加したけれど、何も起きなかった——そんな経験を持つ人は珍しくありません。逆に、たった1〜2回で結婚相手に出会う人もいる。この差は、運や容姿ではなく、サークル選びの段階でほぼ決まっています

30年テニスを教えてきました、あつしコーチです。サークルでコーチをすることも、自分で運営することも、長くやってきました。その両方から見える、運営側の本音で、テニスサークルの中身をお話しします。気軽に始める前に、これだけは知っておいてください、という記事です。

テニスサークルで本当に出会えるか — 実態

結論から言うと、出会えるサークルと、まったく出会えないサークルがあり、その差は2極化しています。あるアンケートでは、社会人サークル経験者の約3人に1人が「サークルで恋人ができた」と答えていますが、これは「出会えるサークルに参加した人」のデータに偏っています。

同じアンケートで「1年以上参加したが出会いゼロ」も同程度の割合います。つまり、サークル全体の平均値を見ても意味がなく、「どのタイプのサークルに参加するか」が出会いを左右します。

テニスサークル3タイプの構造

三つの異なるグループに分かれた人たちの俯瞰

テニスを掲げるサークルは、運営側の「主目的」で3タイプに分かれます。これを混同したまま参加すると、想定と現実のギャップで疲れます。

タイプ 運営の主目的 出会い意図 参加者の特徴
A. 運動・上達型 テニス技術の向上 ほぼ無し 30代男性中心、競技志向
B. 交流・社交型 仲間作り・遊び 結果として起きる 20代多め、男女比偏りあり
C. 婚活・出会い型 出会い・結婚 明示・前提 30代以上、独身限定

A. 運動・上達型

大学テニスサークルの社会人版のような場。純粋にテニスがうまくなりたい人が集まります。練習メニューは本格的で、ラリーの精度や試合形式の練習が中心。

ここに「出会い目的」で参加すると、明確に浮きます。テニス自体に本気で取り組みたい人にとっては最高の場ですが、出会いを軸にすると、満足できない可能性が高いです。

B. 交流・社交型

「テニスは口実、本命は飲み会」というタイプ。テニスは1時間〜1時間半、そのあと飲み会が3〜4時間。出会いはあるが、人間関係の方向が一定ではないのが特徴です。

独身か既婚か曖昧な参加者が混ざることも多く、本気で結婚を視野に入れている人には不向き。「楽しい仲間が欲しい」ぐらいの温度感の人には合います。

C. 婚活・出会い型

独身限定で運営され、出会いを最初から明示しているタイプ。テニス婚活サークル・テニスコン・婚活専用イベントなどがここに該当します。

このタイプを選ぶときに気をつけたいことは、後のセクションでお話しします。

サークル探しのリアル——男性と女性で、体験はぜんぜん違う

コート脇で男女の参加者が距離を保って立つ風景

ここまで「タイプ」と「見分け方」をお話ししてきましたが、東京で実際にサークルを探した方なら、もうひとつの現実に気づいているはずです。男性と女性で、サークル探しの体験がぜんぜん違うんです。

男性が直面する3つの壁

東京でテニスサークルを探すと、男性は意外と苦戦します。理由は3つ。

① 男性を募集しているサークルは、意外と少ない

募集ページを眺めていると、「女性メンバー募集」「女性歓迎」のほうが圧倒的に多いことに気づきます。男性メンバーは比較的集まりやすいので、運営側は「男性同士だけだと活動がつまらない、女性を入れたい」と動きがち。結果、男性が入る空き枠が、なかなか見つからない状況になります。

② 経験・レベルの条件が厳しめ

男性枠が空いているサークルでも、「スクール上級以上」「試合に出ている方」「ベスト16以上」のような条件がついていることが多い。男性は応募が多いので、運営が厳選せざるを得ないのです。

③ 年齢の上限も意外と狭い

「20代〜30代」「30歳まで」のように、上限を切っているサークルもよく見ます。40代以降で、しかも上級者ではない男性となると、所属できる場所がぐっと限られます

つまり、「テニス、ちょっと久しぶり」「学生時代に少しやってた」くらいの40代男性は、サークル探しがいちばん大変です。練習する場所が見つからない→上達の機会もない→条件にますます当てはまらなくなる、という負のループに入りやすい。これが、ふつうのテニス界の現実です。

女性は選べる立場、だからこそ警戒したいサインがある

女性は、状況が逆です。「女性歓迎」「女性無料」「女性ウェルカム」と書かれたサークルはたくさんある。選ぶ立場でいられます。だからこそ、選ぶ目を持つことが大切です。

とくに気をつけたいのが、「女性のみ募集しています」を強く打ち出しているサークル。「男性メンバーは安定しているので、女性のみ募集」と書いてあるところ、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

本気のサークルなら、男女のバランスを取りながら募集します。「女性大歓迎」「女性無料」を強く打ち出しているサークルは、男女比が崩れていることへの『埋め合わせ募集』だと思ったほうがいい。怖くないですか、と聞かれたら、正直、警戒したほうがいい、とお答えします。

Love All Tennis が、ここでどう違うか

Love All Tennis は、男女比をなるべく揃えて運営していく予定です。経験・年齢で過度に絞らず、初心者の方も、40代の方も、ブランクのある方も入れる場にしていきます。「サークル探しに疲れた男性」「警戒しながら選んでいた女性」、どちらにも安心して来てほしい——そういう設計で始めます。

出会い目的で陥る5つの「テニスサークル特有」の罠

輪の外側に一人で立つ参加者の後ろ姿

運営者の立場から見ていて、「ああ、この人はこれで疲れていくな」と分かるパターンがいくつかあります。婚活全般の落とし穴は 「いい人がいない」と言う前に、見ていないだけかもしれない3つのこと に書きましたが、ここではテニスサークル特有の5つを挙げます。

罠①:「テニスはオマケ」と思って参加する

出会いだけが目的で、テニスを楽しんでいない人は必ず浮きます。サークルの他の参加者には伝わるからです。1〜2回はごまかせても、3回目以降は明らかに距離を置かれます。テニスをある程度楽しめないなら、テニス婚活パーティーや街コンのほうが効率的です。

罠②:「同じレベルの相手」しか見ない

初心者は初心者と、上級者は上級者と——というふうに、レベルの近い人だけを見て選んでしまう癖。サークル全体で見れば、「会話のテンポが合う相手」と「テニスの実力が合う相手」は別物です。経験者からは「ラリーが続かない初心者」のほうが、むしろ会話が弾むケースもあります。

罠③:「初回で全員を判断する」

サークル系の出会いは、3〜5回目以降にようやく本性が見えてくる場です。初回の自己紹介で「ピンと来ない」と全員を切ってしまうと、サークル系の最大のメリットを活かせません。アプリやパーティーで疲れた人ほど、この癖を持ち込んでしまう傾向があります。

罠④:「LINE交換できない=脈なし」と早合点する

ちゃんと運営されているサークルほど、「初回でのLINE交換を強要しない」設計になっています。それは脈なしの表れではなく、関係を急がない場として設計されているから。次回また会えるなら、LINEは焦らなくていい。これも、アプリ慣れした人が誤読しがちなポイントです。

罠⑤:「ナンパサークル」をつかむ

これが最大の罠です。「婚活」「出会い」「独身限定」を掲げているのに、実態は既婚者やパパ活目的が混ざっているサークルが、残念ながら存在します。次のセクションで見分け方を詳しく書きます。

テニスサークルを選ぶときのチェックポイント

「テニス婚活サークル」のような『婚活』『独身限定』を明示しているサークルは、東京でも数えるほどしかありません。だから多くの方は、ふつうのテニスサークルから選ぶことになります。

テニスサークルは、ざっくり2種類に分けて考えると選びやすくなります。

それぞれで、見るべきポイントが少しずつ違います。

ふつうの趣味のテニスサークルなら、見るのは3つ

① 運営者は誰か

公式サイトや募集ページで、運営者の経歴がどこまで分かるかをチェック。「コーチが運営しています」「元コーチが運営しています」と書かれているサークルは、品質が安定する傾向があります。テニスのレベル感や進行が、テニスを職業にしてきた人の感覚で設計されているからです。

運営者の顔まで出ているサークルは、実は少数。なので、顔写真の有無より「テニス指導に関わってきた人か」「どんな経歴か」が書かれているかを見るほうが、現実的です。

② 継続年数 or 運営者の経歴で信頼度を測る

3年以上続いているサークルなら、それだけで信頼度は高い。長く続けているところは、運営に無理がなく、参加者も定着しているサークルです。

ただし、新しいサークルにも、信頼できるものはあります。運営者の経歴(コーチ歴・指導歴・他サークル運営歴など)を見れば、新規でも判断はできる。「継続年数」と「運営者経歴」のどちらかが満たせれば、ひとまず候補に入れて大丈夫です。

③ メンバー数と入れ替わりの規模

これは、出会いも視野に入れてふつうのサークルを選ぶ場合の、いちばん大事なポイントです。

テニスサークルの中には、常時メンバーが一桁という小規模なところもあります。当たれば良い出会いがあるかもしれませんが、当たらないと、選択肢の少なさで何も起きないまま終わります。

出会いを期待するなら、最低20〜30人くらいのメンバーがいて、毎回少しずつ入れ替わりながら参加するサークルが安心です。出会いの母数が違ってきます。

——なお、「女性歓迎」「女性無料」を打ち出しているサークルもあります。これは多くの場合、男女比を整えるためのふつうの運営工夫です。「女性が少ない時期に、少しでも来てもらいやすくしよう」と動いた結果のことも多い。

ただ、女性の立場で選ぶなら、ちょっと違いはあるかもしれません。お姫様的に扱われたい気持ちが少しでもあるなら、そういう場所もあり。でも、「自然な出会い」「そのままの自分を見てもらいたい」を求めるなら、男女が同じ条件のサークルのほうが、しっくり来るかもしれません。気になったら、まず一度参加して、自分の感覚で決めるのがいちばんです。

婚活色のあるサークルなら、追加でもう1つ

④ 本人確認・独身誓約書をしているか

「独身限定」「婚活」を謳っているサークルなら、運転免許証・パスポートなど公的書類での本人確認、できれば独身誓約書まで、書面で取っているかどうかをチェックしてください。

「独身限定」と書きながら本人確認をしないサークルは、看板だけで実態が伴っていない可能性が高い。既婚者が紛れているリスクも上がります。遠慮なく問い合わせていい項目です。曖昧に答えるサークルは避けたほうが安全。

なお、メンバー数や入れ替わりについては、婚活を明示しているサークルなら、たいていクリアしている前提です。運営者が「出会いの母数」を最初から意識しているからです。

既婚率を見るときの罠

「このサークルから○組成婚」という数字を出しているサークルは多いですが、ここに罠があります。

ちゃんと運営されているサークルは、これらを聞かれたら答えられる。私あつしコーチがこれまで掲げてきた「30組成婚」は、個人として30年教えてきた生徒さん同士から成立した数字で、1年あたり1組ペースという誠実な実績です。Love All Tennis でも、同じ姿勢で運営していきます。

「『○組成婚』だけ見るのは、ラリーの『回数』だけ数えて続いてると言うのと同じです。母数と中身を聞いてください」— あつしコーチ

運営者から見た「うまくいくサークル参加者」の特徴

ラリーに自然に入っていく参加者の動き

30組以上の成婚を見届けてきて、毎回似たパターンに気づきます。うまくいく人には3つの共通点があります。

①「テニスを楽しむ自分」を見てもらおうとする

出会いを意識しすぎず、テニスそのものに集中している人。サーブを打つ姿勢、ラリーで笑う表情、ミスした時の所作——これらが自然と人を引きつけます。逆に、テニス中も「誰を見ようかな」と視線を泳がせる人は、結局誰にも選ばれません。

②「3回目までは様子見」を許せる

初回ですぐ判断しない。3〜5回目で「あ、この人かも」と気づき始める。テニス婚活の最大のメリットは「時間軸が長い」ことです。これを許せる人だけが、本来の価値を引き出せます。

③ 運営の進行に乗れる

サークルには進行があります。ペア組み・休憩・懇親会の流れ。これを「自分の段取り」に変えようとしない人のほうがうまくいきます。場に身を任せられる余裕は、関係性そのものを作る力でもあります。

30年の中で、こんな方がいました

以前、コーチとして関わっていたサークルにいた方の話。Kさん(当時38歳・男性)は、テニスサークルを5つ渡り歩いて疲れていた状態で来てくれました。共通点は「全部、出会いを焦って初回で何かを決めようとしていた」こと。

6つ目のこのサークルでは、最初の半年は「誰にもLINEを聞かない」と決めて、ただテニスを楽しむことに集中されました。8ヶ月目、ある参加者と自然な距離感で話せるようになり、翌春に結婚されました。「焦るのをやめたら、見える人が増えた」とKさんは話していました。

初めての参加で、よく聞かれる心配ごと

ここまで読んで「やってみようかな」と思った方からよくいただく3つの質問に、お答えしておきます。

1人で参加して、浮きませんか?

逆です。サークル系はほとんどの方が1人参加です。友達と来ると、その関係に閉じこもりがちで、せっかくの場が活かしきれない。1人で来るほうが圧倒的に有利な場、と言えます。「最初の30分は緊張する」のは全員同じで、ペアが組まれて動き出すと、自然と空気がほどけてきます。

体験参加はできる?お金は、初回いくらかかる?

ちゃんと運営されているサークルは、ほとんどが体験参加を受け付けています。1回ごとの参加費が中心で、月会員制ではないところが多い。料金は地域差がありますが、合わなければ1回でやめても、罰金や引き止めはないのがふつうです。「最初の1回で、自分に合うか試す」というスタンスで来て大丈夫です。

1回でうまくいかなかったら、続けるべき?続けないべき?

これは、サークル系のいちばん大事な話です。「3〜5回目以降に本性が見えてくる」と先ほど書きましたが、裏を返せば、1回目はピンと来ないのが普通なんです。

30年見てきた中で、サークルで成婚した30組のうち、初回でピンと来ていたのは2組だけ。残り28組は、3回目4回目で「あ、この人かも」と気づき始めていました。1〜2回で判断するのは、サークル系の最大のメリットを捨てるのと同じだと、思ってください。

もちろん、運営の雰囲気や本人確認の有無など「明らかにナンパサークルだった」なら、1回でやめるのが正解です。判断軸は、「人が見えなかった」(→もう数回行ってみる)か、「運営が信用できなかった」(→撤退する)かです。

テニス婚活全体の中での「サークル」の位置づけ

テニス婚活には、サークル以外にもスクール経由・パーティー・アプリの4形態があります。それぞれの違いは テニス婚活とは|本当に出会える形 でまとめています。

テニススクールで出会いを求めるのが構造的に難しい理由は テニススクールで出会いはあるのか に、婚活手段全体を比較したい方は 東京の婚活5つの選択肢を徹底比較 をどうぞ。

そして、サークルで「ラリーが続く人」と「すぐ切れる人」の差は、テクニックではなく所作にあります。これは ラリーが続く人と切れる人 に詳しく書きました。


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会場:東京・品川エリア(大井町駅から送迎あり)/男性 5,000円 → 2,500円/女性 3,000円 → 1,500円(懇親会費別)

あつしコーチ

テニス指導歴30年・独立プロコーチ。教え子から30組以上の成婚を見届けてきた現場の観察を基に、Love All Tennis のコラムを綴っています。