スポーツ婚活、結局どれがいいの?
テニス・フットサル・ゴルフ・登山・ジム、30年指導コーチが選ぶならコレ

公開: 2026-05-18 | 著者: あつしコーチ | 恋愛コラム

「ゴルフ婚活と、テニス婚活、どっちがいいんでしょうね」
以前、私のところに相談に来た38歳の男性が、スマホの検索結果を見せながら言いました。 いま「スポーツ婚活」と調べると、テニス・ゴルフ・フットサル・登山・ジムまで、いろんな種目が並んで出てきます。どれもキラキラと「運動しながら自然に出会えます」と書いてある。 でも本当に、違いはどこにあるのか——30年テニスを教えてきた目線で、本音でお話しします。

コートサイドにそろえられたテニスラケットとシューズ

テニスを30年教えてきました、あつしコーチです。「テニスが推しの私が書くんだから、テニスばっかり褒めるんでしょう?」と思われるかもしれませんが——正直に言うと、それぞれに向いている人が違います

ただ、30代以上の方で、アプリ・パーティーで疲れた方が「次のステップ」を探している場合、ひとつだけ、テニスに譲れない強みがあります。それを最後に、ちゃんとお話しします。

なぜいま「スポーツ婚活」が増えているのか

マッチングアプリは便利だけど、疲れる。婚活パーティーは速いけど、息が詰まる。30代後半から40代になると、定番の婚活手段が急に「合わない」と感じる人が増えます

その「次の選択肢」として、スポーツ婚活が静かに増えています。理由は、いくつかあります。

これは、テニス特有の話ではなく、スポーツ婚活全般に当てはまる話です。じゃあ、それぞれの種目で、これがどれくらい起きるのか——同じスポーツ婚活でも、種目で体験はぜんぜん違います。並べて見ていきましょう。

5つのスポーツ、ざっくり並べてみました

まず全体像から。5つの種目を、婚活の場として5つの軸で評価してみました。

種目 会話量 横並び度 始めやすさ 続けやすさ 30代以上の参加
テニス ★★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★★★
フットサル ★★ ★★ ★★★ ★★★ ★★
ゴルフ ★★★★★ ★★★★ ★★ ★★★ ★★★★
登山・ハイキング ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★ ★★★
ジム・ランニング ★★★★★ ★★ ★★★

「横並び度」というのは、同じ方向を向いて、隣り合って何かをする時間がどれくらいあるか、という指標です。実はここが、婚活の場として大きく差が出るポイントなんですが——詳しくは最後に書きます。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

テニス|30代以上のいちばん人気

ダブルスでネット前に並ぶ二人

テニスがスポーツ婚活で支持される理由は、3つあると思っています。会話と運動が同じリズムで進むダブルスで2時間、隣にいる体力負担が、30代以上にちょうどいい

ラリーをしているあいだは、コートの両端に離れて立つ。近すぎず、遠すぎない。ダブルスを組めば、2時間ずっと同じ側に並んで立つ。「向かい合わない時間」がこんなに長いスポーツは、他にあまりありません

「初心者だと無理ですか?」とよく聞かれますが、これまで関わってきたテニス婚活の場でも、半数以上は初心者でした。むしろ、ラリーが続かないペアのほうが、よく笑っているのが現場のあるある。テニス婚活の全体像は、テニス婚活って、実際どうなの? にまとめました。

フットサル|20代に活発、30代以上には少し相性が分かれる

フットサルコートで走る人たちの遠景

フットサル婚活は、20代後半までは、とても活発です。30代以上の方には、ちょっと体力面で相性を見たほうがいいかもしれません

理由は単純で、運動強度が高い。試合中は会話どころではないし、終わると体力的に消耗して、飲み会も短くなりがち。「お疲れさまでした」で早めに帰る人も少なくないようです。

それと、5人vs5人のチーム競技なので、「特定の1人と深く関わる時間」が生まれにくい。テニスのダブルスのように「ペアと2時間」みたいな構造がないんです。仲間集めから始めたい20代にはとても向きますが、30代以上で結婚を視野に入れている方にとっては、少し相性が変わってくるかもしれません。

ゴルフ|会話の長さは最強、ただし入口が高い

ゴルフコースのフェアウェイを歩く二人の後ろ姿

ゴルフ婚活は、「会話の長さ」だけで言えば最強です。1ラウンド4〜5時間、ホール間の移動も含めて、ほぼずっと話せます。横並びで歩く時間も長く、関係性の深まり方は他競技を上回ります。

ただし、始めるハードルが高い。クラブ一式で5〜10万円、ラウンド1回で1〜2万円。スポーツ婚活の中で、圧倒的に金銭負担が大きいんです。

結果として、参加者は30代後半〜50代の、経済的に余裕のある層に偏ります。「ゴルフをすでに趣味でやっている」人にとっては最高ですが、これから始める方には、けっこう大きな投資になります。

登山・ハイキング|単発の出会いには良い、続かない

登山道を歩く人たちの後ろ姿

登山・ハイキング婚活は、ここ数年で増えています。同じ目的地に向かって歩く「共同体験」がメリット。歩きながら自然に会話が生まれて、初対面でも息が詰まりません。

ただ、「次回も同じメンバーで」が難しい。山の選定・天候・季節で参加者が大きく変わる。「3ヶ月後にあの人にまた会いたい」と思っても、なかなかタイミングが合わない。1回完結型の出会いになりがちです。

普段から登山・ハイキングが好きな方にはぴったりですが、関係を継続的に育てたいタイプの方には、別の選択肢のほうがしっくり来るかもしれません。

ジム・ランニング|入りやすいけど、婚活には少しハードルが高め

ジムやランニングは、参加のハードルがいちばん低いです。ただ、婚活の場としては、他の競技ほどには動きにくいかな、と思っています

理由はシンプルで、会話が発生する場面が少ないから。ジムは黙々と筋トレ、ランニングは黙々と走る。声をかけると、逆に身構えられてしまうことも。

「ジム婚活」「ランニング婚活」を謳うイベントもありますが、構造的には街コンに近くなりがち。スポーツが「集合の口実」になっているだけで、共同体験の積み重ねは作りにくいんです。運動は個人で楽しみたい方には合いますが、出会いを求める軸で選ぶなら、他の競技のほうが動きやすいかもしれません

30代以上に、テニスが選ばれる本当の理由

ここまで5つを見比べてきました。じゃあ最初の問い——「30代以上で、いちばん向くのはどれか」に、コーチとしてちゃんとお答えします。

答えはテニスです。理由は3つあります。

① ダブルスは「横並び」の時間が長い

本記事のテーマでもある「横並びの居心地」。これは Love All Tennis を監修している R(恋愛コーチング講師)が、現場でいつも話してきたことでもあります。

向かい合うと、人は緊張します。目を見続けるのは気恥ずかしいし、目を伏せると気を遣う。バーのカウンター、公園のベンチ、ジェットコースター——関係が深まる場所は、たいてい「同じ方向を一緒に見ている」場所です。

テニスのダブルスは、まさにこれが2時間続く構造。フットサルは向き合う場面が多いし、ジムは隣にいないし、登山はもう少し離れて歩く。「2時間、同じ側に立って、同じ方向を向き続ける」スポーツは、テニス以外にあまりありません

② テニスには「吊り橋効果」も組み込まれている

もうひとつ、テニスならではの強みがあります。ラリー中、心臓がドキドキしていること。ボールが来るたびに緊張する。試合形式ならもっと緊張する。そのドキドキを、隣のパートナーと一緒に経験している

これ、心理学で「吊り橋効果」と呼ばれる、ジェットコースターでデートすると親密度が増すアレと、ほぼ同じ条件です。違いは長さで、ジェットコースターは数十秒、テニスは2時間ずっと続きます。

正直に書くと、「横並び+吊り橋効果」は、テニスだけのものではありません。登山も、並んで歩きながら、ときに高所や疲労でドキドキを共有する。構造としてはとても近いんです。

では、テニスが何で違うのか——「横並び+ドキドキ→ハイタッチ」というサイクルの密度です。登山では1日のうちに数回ある「一緒に怖がって、抜けた瞬間に喜びを分かち合う」場面が、テニスでは2時間のあいだに何十回も繰り返されます。ラリーを取った、ペアでポイントを決めた、相手のミスを救えた——その都度、小さなドキドキとハイタッチがある。

短時間に密に積み重ねられる、というのがテニスの強みです。これが、私が「30代以上にはテニス」を推す、いちばんの理由です。

③ 体への負担が、ちょうどいい

これは地味に大事です。フットサルは強度が高すぎる、ゴルフは金銭負担が大きい、登山は天候に左右される。テニスは強度・時間・費用のバランスが、30代以上にちょうどいいです。

2時間で適度に汗をかいて、会話もできて、終わったあとに食事に行く体力も残っている。これが、30代後半〜40代の現実的な感覚と一致します。

「30年いろんなスポーツを見てきましたが、『2時間で関係性が深まる』スポーツはテニスが圧倒的でした。これは私の主観ではなく、コートで起きている現象です」— あつしコーチ

こんな心配ごと、よく聞きます

テニス未経験で、運動神経もないんですけど

大丈夫です。むしろラリーが続かないペアのほうが、よく笑っているのがコート上のあるあるです。これまで関わってきたテニス婚活の場でも、半数以上は初心者でした。「久しぶり」「学生のとき少しだけ」という方が中心です。

テニスを始める時って、お金かかります?

ゴルフと違って、テニスは始めるコストがほぼかかりません。動きやすい服とスニーカーで来てOK。ラケットは貸してもらえるサークルも多いです。

続けたいと思ったら、ラケットは1〜3万円くらいの新品で十分。メルカリやリユースショップなら、3,000円くらいから状態のいいラケットが手に入ったりもします。最初の1本は中古から始めて、続いたら自分に合った新品を選ぶ、という方も多いです。

月にかかる費用も、サークル参加なら男性4,000〜6,000円・女性2,000〜3,000円が相場。ゴルフの1ラウンドぶんで、半年〜1年遊べるくらいの感覚です。

テニス婚活って、地方にもありますか?

残念ながら、テニス婚活サークルは東京・大阪・名古屋などの大都市圏に集中しています。地方では、地元のテニスサークルか、テニスコン形式のイベントが中心になります。「テニス婚活」+「お住まいの都市名」で検索してみてください。

何から始めればいいか

「スポーツ婚活、始めてみよう」と思った方に、ステップを4つ。

  1. 自分の体力と興味を、正直に評価する——5つのうち、違和感がないのはどれ?
  2. まず「単発イベント」で1回試す——街コン会社のスポコン、テニスコンなど
  3. 続けたいと思った種目で、継続型サークルに入る——3〜5回参加して関係を育てる
  4. 並行して、他の婚活手段とも比べる——スポーツ婚活が「自分に合うか」を確かめる

マッチングアプリ・婚活パーティー・街コン・結婚相談所・趣味サークルの5つの選択肢を全体比較したい方は、東京の婚活5つの選択肢を徹底比較 をどうぞ。スポーツ婚活はその「趣味サークル」カテゴリの中の1つです。

30年の中で、こんな方がいました

冒頭でお話しした、相談に来た38歳の男性。最終的に、テニスを選びました。「ゴルフは、お金がかかりすぎる」「フットサルは、もう体力的にきつい」「ジムは、出会いの場とは思えない」——本人なりの理由でした。

当時私がコーチをしていたサークルに通い始めて、半年後。ダブルスで何度かペアを組んだ女性と、自然に懇親会で話すようになり、1年経つ頃に交際が始まりました。「コートで一緒にラリーしていた時間が、思い出すといちばん『この人と合うかも』と感じた瞬間でした」と話してくれました。

翌年、おふたりは結婚されました。


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あつしコーチ

テニスを教えて30年。教え子から30組以上が結婚していくのを、コートの脇で見届けてきました。Love All Tennis のコラムは、その現場の言葉で書いています。