婚活で受け身のまま、自分から動けない
「好きです」を言わないまま付き合い始めた二人の話

公開: 2026-10-06|文: R(恋愛コーチとして100名以上の支援実績/経営者)|恋愛コラム

気になる人がいる。でも、自分からは誘えない。

メッセージを打っては消して、送ったのは「今日はありがとうございました」だけ。向こうから誘ってくれたら行くのに、と思いながら返事を待ちます。

婚活の記事を開くと、「自分から動きましょう」とあります。読むたびに、そのとおりだと思う。思うだけで、今日も送れない。

あなたと同じように、自分からは言えなかった二人が、付き合い始めた話があります。二人のあいだに、告白の言葉は出ていません。

夜の部屋の机で、両手に持ったスマートフォンと、横に置かれたマグカップ

以前、ご夫婦とカップル8組に、出会いから今までの話を順番に聞かせてもらいました。聞き手は私(R)です。そのうちの1組が、圭さんとゆかりさんでした。

どちらも告白できなかった、圭さんとゆかりさんの話

圭さんは、自分でセミナーやイベントを開いていました。ゆかりさんは、SNSで圭さんの書いたものを読み、いつか会いたいと思っていた一人です。1か月後、10人ほどの集まりに、ゆかりさんは会いに行きます。

そのときは、どちらも相手を恋愛の対象として見ていません。圭さんは仕事を始めたばかりで、恋愛は後回し。ゆかりさんにあったのは、尊敬の気持ちでした。

やがて、ゆかりさんが圭さんの活動を手伝うようになります。一緒に過ごす時間が増え、ゆかりさんの気持ちは変わっていきました。

そこから何かアプローチをしたのですか、と私は聞いています。ゆかりさんの答えは、「今までと変わらず」。それまでどおり、「ただ会えるだけで嬉しいです」というメッセージを送っていたそうです。

告白は、できませんでした。

「私なんかが付き合える対象なのかなって思うところもあったので」
「特に自分から告白とかできなかった」

圭さんのことを、遠い存在だと思っていたといいます。

圭さんのほうから何か言ったのですか、とも聞きました。

「なかったといえばなかったんですよね」

「ポンと口から出た言葉ですね」気持ちが通じたのは、構えずに言った一言

仲間のイベントの帰りに、圭さんがこぼしたことがあります。一人でやっていると、ときどき寂しくなる。

下を向いた圭さんの顔が、ゆかりさんには寂しそうに見えました。支えてあげます。ゆかりさんは、そう返しています。

「ポンと口から出た言葉ですね」

さらっと言った、とゆかりさんは話しています。圭さんの側は、こうです。

「それが純粋に嬉しかったんですよね」

気持ちが通じた、と圭さんが感じたのはこのときでした。そこから二人は、なんとなく付き合うような形になっていきます。

「見てられなかったんですよね」背中を押したのは、仲間の一言

「付き合ってください」は、まだどちらからも出ていません。

そこへ、二人の仲間のひとりが言いました。もう付き合っちゃえばいいんじゃないの。そんな調子で、二人の代わりに言葉にしてくれたそうです。

二人は、こう話しています。

「私たちがもじもじしてるから背中をひと押ししてくれた」
「見てられなかったんですよね」
「周りから見たらもうって感じだった」

二人が付き合い始めたのは、出会って2か月後です。

「好きですとか付き合ってくださいっていう感じではなかったけど」

手はつなぐようになっていた、と二人は言います。話を聞いたとき、付き合って8か月。一緒に暮らし始めたところでした。

自分で電話をかけた正夫さん、自分で呼んだ森さん

ほかの2組は、自分で動いています。

正夫さんと和子さんが出会ったのは、30数年前、寮どうしの交流会でした。ボウリングのあとのお茶の席で、たまたま同じテーブルだったそうです。後日、正夫さんは和子さんのいる寮に電話をかけます。

「周りの連中が電話してたから」
「じゃあ俺も電話する人いねえかなと思って思い出した」

ほかの人たちが、組んだ相手を誘っている。それを見て羨ましくなった、とも話していました。

森さんご夫妻が知り合ったのは、友人の結婚パーティーの二次会です。その日は、ほとんど話せていません。

しばらくして、結婚した友人夫婦が近くに住むことになり、一度会おう、という話になります。向こうは夫婦で、自分は一人。ご主人は「あの子呼ぼうよ」と言いました。そうなったらいいな、という気持ちが、ご主人にはあったそうです。

「それにこじつけて」

4人で食事をして、話が盛り上がり、二人は付き合うことになります。

この話は、3組の話です

言えないままでいれば誰かが代わりに言ってくれる、とまでは言えません。圭さんとゆかりさんには、言葉にしてくれる仲間がいました。正夫さんと森さんは、自分で電話をかけ、自分で声をかけています。

そのうえで、事実として残ることがあります。

婚活で自分から動けないとき、今週できること

3組の話をもとに、今週できることを挙げます。

まず、告白の言葉は用意しなくてかまいません。ゆかりさんが送っていたのは、「ただ会えるだけで嬉しいです」という一言でした。圭さんに気持ちが通じたのも、構えずに出た一言からです。

次に、二人きりで誘えないなら、人と会う席に呼ぶ。森さんは、友人夫婦と会う席に「あの子呼ぼうよ」と言いました。

そして、人が集まる場に、続けて顔を出す。圭さんとゆかりさんが会っていたのは、仲間の集まるイベントです。正夫さんの周りで電話をかけていたのも、同じ交流会に来ていた人たちでした。

私たちが東京・品川で開いている婚活テニスの会は、月に1回の集まりです。テニスを2時間と、そのあとの懇親会。テニスは、指導歴30年のコーチが進めます。

10月の会の懇親会では、全員が全員とお話しできるように、全員の自己紹介と質問タイムを行い、席替えを2回しました。

取り皿を並べた、懇親会が始まる前の丸テーブル

気になった方と連絡先を交換するのは自由です。ご自身では言い出しにくいときは、事務局に申し出てもらえます。お互いに気になっていた場合だけ、後日、事務局から連絡先をお伝えします。

圭さんとゆかりさんには、代わりに言葉にしてくれる仲間がいました。この会では、言い出しにくいときに、事務局がご相談に乗ります。

よくある質問

婚活で受け身だと、うまくいかないのでしょうか?

取材した圭さんとゆかりさんは、圭さんの開いていた集まりで出会った二人です。ゆかりさんは「特に自分から告白とかできなかった」と話しています。圭さんからも、付き合おうという言葉は出ていません。気持ちが通じたのは、ゆかりさんが構えずに言った一言からでした。

自分から告白できません。告白しないと付き合えませんか?

圭さんとゆかりさんのあいだには、「好きです」も「付き合ってください」も出ていません。なんとなく付き合うような形になっていた二人に、仲間のひとりが、もう付き合っちゃえば、という調子で言葉にしています。

相手が受け身で、誘ってくれません。気がないのでしょうか?

付き合おう、という言葉は、圭さんからも出ていません。「なかったといえばなかったんですよね」と話しています。同じころ、気持ちの面ではもう付き合っているような感覚があったそうです。この二人の場合、言葉が出てこないことと、気持ちがないことは別でした。

Love All Tennis は、自分から話しかけるのが苦手でも参加できますか?

はい。お一人での参加を前提にした会です。10月の会の懇親会では、全員の自己紹介と質問タイムを行い、席替えを2回しました。気になった方がいて、ご自身では言い出しにくいときは、事務局にお申し出ください。お互いに気になっていた場合だけ、後日事務局から連絡先をお伝えします。


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会場:東京・品川エリア(大井町駅から送迎あり)/男性 5,000円 → 2,500円/女性 3,000円 → 1,500円(懇親会費別)

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