婚活がうまくいってるか分からない人へ|月イチ10分の「点数」で、3回目に見えるもの

公開: 2026-08-01 | 著者: あつしコーチ | 監修: R | 恋愛コラム

「うまくいってないわけじゃないんです。ただ、うまくいってるのかも、分からなくて」—— 半年ほど婚活を続けている方から、そう言われたことがあります。 落ち込んでいるわけでも、投げ出したいわけでもない。ただ、自分がどこにいるのか分からない。 この記事は、その「分からない」に目盛りを入れる話です。月に一度、10分だけ。

机の上のノートに書き込む手元

「進んでる気がしない」の正体

婚活には、進んだかどうかを教えてくれるものが、ほとんどありません。

資格の勉強なら、過去問の点数が上がっていく。ダイエットなら、体重計に乗れば数字が出る。仕事なら、去年できなかったことが今年できている。どれも、自分の変化が自分に返ってくる形になっています。

婚活はそうなっていません。返事が来る/来ない、次に会えるか会えないか。手元にある材料が、ぜんぶ相手の都合で決まります。

相手がその日たまたま忙しかった。別の人と先に約束していた。単純に好みが違った。どれもこちらの努力とは関係のないところで起きていて、しかもこちらからは理由が見えません。

それでも人は、返ってきた結果を自分の答案だと思ってしまいます。3人続けて返事が来なければ、自分に×が3つ付いた気がしてくる。

「うまくいかない時期に来る人は、たいてい『自分が悪い』の一点張りになっています。でも話を聞いていくと、悪くなっているのは本人じゃなくて、判断の材料のほうなんですよ」 — あつしコーチ(テニス指導歴30年)

手応えが分からないのは、あなたが鈍いからではありません。測るものが、はじめから用意されていないだけです。

「振り返り」をしても効かない理由

婚活の振り返りは、いろいろな形で勧められています。ただ、よく見ると、測っているものが少しずつ違います。

よくある振り返り 何を測っているか いつやるか
スペックの診断・自分の順位づけ 年齢・年収・見た目といった条件 1回きり
始める前の自己分析シート どんな人と一緒にいたいかという希望 始める前に1回
婚活ノート 誰と会って何を話したかという相手の記録 会うたび
疲労度のチェック いま消耗しているかという今日の状態 気になった時に1回

どれも役に立ちます。ただ、いまの自分の状態を、時間の流れの中で見ているものが、ひとつもありません

条件は変わりません。希望は始める前に決めたきりです。相手の記録は増えていきますが、それは相手の情報であって、自分の情報ではない。疲労度は、疲れている日に測れば疲れているとしか出ません。

比べる相手が、いつも他人か、過去の理想か、どちらかになっている。先月の自分と比べる仕組みが、どこにもないのです。

10点満点でつける、8つの項目

やることは単純です。下の8つに、いまの自分で点数をつけます。10点満点。深く考えず、最初に浮かんだ数字で構いません。

1回目は、正直つけてもよく分かりません。それでいいので、まず埋めてください。

項目 1回目 2回目 3回目
① 自分に自信があるか
② 自分のことが好きか
③ 自分は幸せだと感じているか
④ いまの関係に満足しているか
相手がいない場合 → 「いまの婚活の進め方に納得しているか」
⑤ 相手は自分に満足していると思うか
相手がいない場合 → 「気になっている人に、自分をどのくらい出せているか」
⑥ 人を褒めているか
⑦ ありがとうを言っているか
⑧ 人の話を最後まで聞けているか

④と⑤は、特定の相手がいる方向けの項目です。いない場合は、右に添えた読み替えを使ってください。「将来こうありたい」という関係の像でも、いま少し気になっている人でも構いません。対象が変わっても、測っているのは自分の状態のほうなので、点数はちゃんと意味を持ちます。

⑥⑦⑧を不思議に思われるかもしれません。婚活と関係なく見えます。

ここは相手が誰かに関係なく動く部分です。職場でも、家族でも、友人でも。この3つが下がっている月は、たいてい①〜③も一緒に下がります。余裕がなくなると、まず人に向ける分から削られていくからです。

点数のつけ方には、ひとつだけ作法があります

いい点を取ろうとしないこと。これだけです。

点数をつけると聞いた時点で、多くの人が身構えます。低い点は自分の欠点で、高い点を目指すべきものだ、と。

そう思った瞬間に、これは自分を裁く道具に変わります。3点だった項目を見て「やっぱり自分はダメだ」と落ち込む。そうなると続きません。続かなければ、変化も見えません。

「点数そのものには、良いも悪いもありません。今日の天気を書き留めるのと同じです。雨だった日を責める人はいないでしょう。あとで並べたときに、はじめて意味が出てくるものなんです」 — R(恋愛コーチング講師)

もうひとつ。点数の横に、理由を一行だけ書いてください

「④が4点。先週の連絡が返ってこなかったから」「⑦が8点。同僚に助けてもらった週だった」。この一行が、あとで効いてきます。数字だけ並べても、なぜ動いたのかが思い出せないからです。

Rによれば、これは、いまの状態を数字にしてから、その数字の理由を聞き、そのうえで1点上げるとしたら何があればよさそうかを考える、という順番で進める考え方だそうです。もともとは恋愛のためのものではありませんが、自分の状態を扱うという点では同じところに使えます。

3回続けると、何が見えるのか

並んだ3冊のノート
3つ並んで、はじめて点が線になります

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

1回目は、ただの数字です

比べる先がないので、6点が高いのか低いのかも分かりません。それで構いません。1回目は、記録を始めるためだけにあります。

2回目に、ブレが出ます

前月と見比べて、上がった項目と下がった項目が出ます。ただ、この時点ではまだ、それが変化なのか、その日の気分なのか判断できません。ここでやめてしまう人が多いところです。

3回目で、はじめて線になります

3つ並ぶと、点が線に見えてきます。ずっと下がり続けている項目。じわじわ上がっている項目。毎回ばらばらに動く項目。この3種類が分かれてくる。

そして、ここで見るのは点数の高さではなく、動いた向きです。

よくある3ヶ月の動き方

「①自分に自信があるか」が、3点 → 4点 → 4点。数字だけ見れば低いままです。

ところが、横に書いた一行のほうが変わっていきます。1ヶ月目は、うまくいかない理由が並ぶ。2ヶ月目は、何か試したことが書かれる。3ヶ月目は、できるようになったことが書かれる。この順番で動く人が多いようです。

点数はほとんど動いていません。それでも、進んでいます。4点が悪いのではありません。先月3点だったなら、それは上がっているということです。

これが、1回きりの診断では絶対に見えない部分です。「いまのあなたは4点です」と言われても、そこに意味はありません。意味が生まれるのは、2つ目の数字が並んだときからです。

3回とも下がっていたら

そういう月もあります。3回並べて、全部が下向きだったとき。

まず、それは失敗の記録ではありません。気づけたという記録です。測っていなければ、下がっていることにも気づかないまま、なんとなく続けていたはずです。

下がり続けているときにやることは、頑張り方を変えることではなく、いったん減らすことのほうが多いようです。婚活の予定を来月だけ半分にする。返事の来ない相手を待つのをやめる。⑥⑦⑧が下がっているなら、まず自分の生活のほうに余裕を戻す。

やめるかどうかを決めるのは、そのあとで構いません。諦めかけた夜に何をするかについては別の記事で書きましたが、やめるとリセットは違うものです。数字が下がっているときの判断は、たいてい実際より悪いほうに寄ります。

点数を戻す方法そのものは、焦りを感じる日の整え方のほうが具体的です。あわせて読んでみてください。

テニスで言うと

コートに立っていると、似たことが起きます。

ラリーが続かない日、多くの人は相手のせいにするか、自分の技術のせいにします。でも実際は、その日の自分の状態で決まっていることのほうが多い。力んでいる日は、どんなに良い球が来ても返せません。

「ラリーが続く人は、上手い人じゃないんです。相手が返しやすい球を返している人です。それができるかどうかは、その日の自分に余裕があるかで決まります」 — あつしコーチ(テニス指導歴30年)

コートで2時間ペアを組むと、その人の素が出ます。ミスしたときに何と言うか。疲れてきたときにどう振る舞うか。これは条件表には書けない部分です。

そして、そこに出るものは、⑥⑦⑧で測っている部分とほとんど同じものです。自分を見るほうへ視点を移す話とも、根はつながっています。

よくある質問

点数が下がったら、失敗ですか

いいえ。下がったことに気づけるのが、この方法の役目です。下がったと分かれば、減らす・休む・変えるといった手が打てます。気づかないまま続けるほうが、消耗します。

付き合っている人がいません。④⑤はどうすれば

表の中に読み替えを書いてあります。「いまの婚活の進め方に納得しているか」「気になっている人に、自分をどのくらい出せているか」。対象がいなくても、測っているのは自分の状態なので成立します。

毎月じゃないとだめですか

間隔は揃っていれば構いません。大事なのは毎月であることより、同じ項目を、同じ物差しで、繰り返すことです。ただ、週ごとだと短すぎて気分の波しか出ませんし、半年空くと前回の感覚を思い出せません。月に一度が扱いやすいと思います。

何ヶ月続ければいいですか

まず3回。そこで線が見えます。そのあとは続けても、いったんやめても構いません。やめたあとで気になったら、また同じ表に戻ってくれば、その間の差が分かります。

まとめ

婚活には目盛りがありません。だから、進んでいるかどうかが自分で分からなくなります。

世の中の振り返りは、条件を測るか、希望を測るか、相手を記録するか、今日の疲れを測るか。いまの自分を、時間の中で見るものがありませんでした

8つの項目に10点満点をつけて、理由を一行。それを3回。見るのは点数の高さではなく、動いた向きです。1回目はただの数字、2回目でブレ、3回目にはじめて線になります。

今月の分は、10分あれば終わります。

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あつしコーチ

テニス指導歴30年・独立プロコーチ。教え子から30組以上の成婚を見届けてきた現場の観察を基に、Love All Tennis のコラムを綴っています。


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