中級レベルの女性が、初心者の男性と結ばれた話。コートで見た「まさか」の正体
婚活の現場で、こういう話をよく聞きます。「友達のAちゃん、すごい美人で年収も高くて条件良かったのに、なんで普通の人と結婚したんだろう?」

「『まさかこの2人が』って結婚していくケース、30年で何度も見てきました。条件で見ていたら、絶対に出てこない組み合わせです」— あつしコーチ
婚活の現場で、こういう話をよく聞きます。「友達のAちゃん、すごい美人で年収も高くて条件良かったのに、なんで普通の人と結婚したんだろう?」
これは「不思議」でも「謎」でもなく、続く関係を作る上で、構造的に当たり前のことです。
このコラムは、30年テニスを教え、教え子から30組以上の成婚を見届けてきたコーチが、コートの上で観察してきた「中級クラスでテニスをしている女性が、始めたばかりの男性と自然に結ばれていく現象」の正体を、3つの観点から解説します。
補足:テニスサークルでは技術レベルでクラス分けすることが多く、Sクラス=中級、Aクラス=初級、と呼ぶ場が一般的です。本文では分かりやすく「中級レベル」「初級レベル」と書いています。
なぜ「条件マッチング」では辿り着けないのか

婚活アプリや結婚相談所は、年収・職業・学歴・身長・年齢——「条件」で人を絞り込みます。これ自体は時間効率を考えると合理的。
問題は、条件で絞っても、その先に「続く関係」があるとは限らないこと。
「条件が高い者同士が結ばれるとは限らないんです。条件で見ているのに、実際に続く相手は条件の枠の外にいる、というのが30年見てきての実感です」(あつしコーチ)
なぜか。条件は「足し算」、相性は「掛け算」だからです。条件は揃えれば積み上がる。でも相性は、ある一つの軸でゼロに近ければ、他がいくら高くても、ゼロに近づく。
コートで見た3つの実例
仮名で、コーチが30年で見届けた成婚カップルから3つ紹介します。
Tさん(女性・テニス歴10年の中級者)と Mさん(男性・始めて3ヶ月の初心者)
Tさんはテニス歴10年、サークルでもショットが安定し、いつも上のクラスで練習している人。当然、コートでは上級者の男性とペアを組むことが多かった。
ところが、サークルで半年通ううちに、ペアを組む頻度が一番高くなったのは、テニスを始めてまだ3ヶ月、ミスを連発していたMさんでした。
「Mさんが、私がミスした時、誰よりも先に『気にしないで!』と言える人だった」というのが、Tさんの話。
上手い男性とペアを組んでいた時は、無意識に「ミスできない」緊張があった。Mさんとペアになると、お互いに笑い合いながら、Tさんは久しぶりにテニスを楽しんでいる自分を思い出した、と。1年後、結婚しました。
Yさん(男性・サークル屈指の上級者)と Eさん(女性・入会半年の初級者)
Yさんはサークル内でも有数の上手さで、女性メンバーから「Yさんと組みたい」とよく言われる存在でした。
選んだのは、入会してまだ半年のEさん。コート上の腕前ではYさんから一段も二段も下に見える人です。理由をYさんはこう言いました。
「仕事が忙しくてサークルを休みがちになった時、Eさんだけが『無理しないで、また来られる時に来てください』と、心配じゃなく許可をくれた」
上手い人ほど「次も絶対来てくださいね」と期待される側にいる。自分の弱さをそのまま出せる相手は、Eさんだけだった——という話です。
Sさん夫妻(夫・妻ともに初級レベル)
両者とも上級レベルのカップルは、コーチの30年の中で、意外と続いていないそうです。
理由:お互いに、自分のテニスを下げないようにと緊張し続けるから。コートでも、家庭でも、その緊張を20年・30年維持するのは難しい。
逆に、両者とも初級レベルのSさん夫妻は、結婚10年。今も2人の子供と一緒にサークルへ通っています。お互いを評価しているのは、テニスの腕前ではなく、毎日の所作と気遣い。
「まさか」の正体——3つの軸
これらの観察から、コーチが辿り着いた「まさかの組み合わせ」の正体は——
1. 「素」を出させてくれる相手
条件を見ている時は、人は「いい自分」を見せようとします。逆に、何もしなくていい相手の前では、本当の自分が出る。それは、条件と関係ない。
2. 不機嫌の波を吸収してくれる相手
スペックが高い者同士は、不機嫌の処理を相手に求めがち。逆に、「気にしない」が言える人は、相手の不機嫌を引き受けられる強さがある。条件には出ません。
3. 自分の「弱さ」を許容してくれる相手
条件の高い人ほど、「弱さを見せられない自分」になりがち。それを「無理しないで」と許せる相手と出会えるかは、ほぼ運。でも、月1の継続的な場には、その運が出やすい。
では、どうすれば「まさか」に出会えるか
本記事の監修者である R(恋愛コーチングコーチング現場での実績)が伝えていた、シンプルなコツを2つ。
コツ①:「なりたい自分」を、口に出して脳に上書きする
「自分の弱さを認めましょう」とよく言われますが、考え続けるほど苦しくなる人もいます。だから、もう少し前向きなアプローチを。
ゴルフで世界的に有名なプロは、試合中にトイレに行くたび、鏡の前で「俺は最高のプレイヤーだ」と口に出し、強そうなポーズを取るそうです。これは脳科学にも裏付けがあって——こうありたい自分を繰り返し口に出すと、脳がそれを「本当の自分」だと勘違いし、行動が後から追いついてくる。続けるうちに、気づけば少しその自分に近づいている、ということが起こります。
伸ばしたいところは、そのまま言葉に。気になるところも、否定形ではなく、「なりたい姿」の言葉に変換する。たとえば「自分はいつも受け身で、動けない」と感じる人なら——
「私は、大事な時には自分から動ける人」
と、毎朝、鏡に向かって1回でいい。続けるうちに、コートでも、誰かと話す場面でも、不思議と動ける瞬間が増えてきます。
声に出すのが恥ずかしければ、ポーズに「アンカリング」する手もあります。一人の時に、その言葉を何度か口にしながら、決まったポーズをセットでやる——親指を立てる、手をぎゅっとグーにする、耳をそっと触る、何でもいい。「このポーズ=なりたい自分」と脳に紐付いてしまえば、人前ではポーズだけで気持ちを呼び戻せます。
「弱さを認める」より、「なりたい自分を脳に上書きする」ほうが、続けやすい人は多い。自分が整っている人だけが、相手の素をふっと受け止められる場所に立てます。
コツ②:条件外の人と、月1回でいいから時間を共有する場を持つ
アプリは「条件で絞った人」とだけ会う仕組み。月1の継続的な場(趣味のサークル等)は、条件で絞られていない人と、自然に時間を重ねられる唯一の場です。
まとめ
「中級レベルの女性が、初心者の男性と結婚する」現象は、不思議でも謎でもありません。
- 条件は「足し算」、相性は「掛け算」
- 条件の枠を外した時、はじめて見える相手がいる
- 30年の現場で見てきた成婚カップルの多くは、「条件のマッチング」では辿り着けない組み合わせ
「焦って条件で絞った人より、コートで自然に出会った2人のほうが、ずっと長く続いている。30年見てきての結論です」(あつしコーチ)
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テニス指導歴30年・独立プロコーチ。教え子から30組以上の成婚を見届けてきた現場の観察を基に、Love All Tennis のコラムを綴っています。