50歳でテニスを再開した人の、3ヶ月後

公開: 2026-05-11 | 著者: あつしコーチ | コーチ哲学

コートで談笑する大人たち

学生時代にテニスをやっていた。社会人になって辞めた。気がついたら20年、30年経っていた。「もう一度ラケットを握りたい気もするけど、今さら無理かな」と思っている方へ。

30年テニスを教えてきて、50代でラケットを握り直した方を何十人も見てきました。全員、3ヶ月から半年でラリーを楽しめる段階まで戻っています。学生時代のフォームは、身体が驚くほど覚えているからです。

このコラムは、50代でテニスを再開した教え子たちの3ヶ月後・半年後の姿と、「再開の現実」をできるだけリアルに書きました。健康・出会い・趣味を一度に取り戻したい方への、現場からの報告です。

「50代の方は、ブランクは長くても、戻り方が圧倒的に早いです。身体が覚えているから。最初の1ヶ月で『あ、これだ』って感覚が戻ってきます」 — あつしコーチ

学生時代のテニスと、50代のテニスは、何が違うか

30年指導してきて、はっきり言えることがあります。50代のテニスは、学生時代のテニスとは別のスポーツです。これは悪いことじゃなくて、むしろ別の楽しみ方がある、という意味です。

違い①:勝ち負けが、目的じゃなくなる

学生時代のテニスは、たいてい「勝ちたい」が動機の中心にありました。試合で結果を出したい、ライバルに負けたくない。あの頃の熱量は、もう戻ってきません。

その代わりに来るのが、「ラリーが続いて、それだけで楽しい」という感覚です。打って、返ってきて、また打つ。シンプルなやりとりが、なぜか嬉しい。30代・40代を仕事に追われて生きてきた人ほど、この感覚に救われると言います。

違い②:身体の使い方が、ゆっくりになる

50代になると、20代のような爆発的な動きは無理です。これも、悪い話じゃありません。身体の使い方が、丁寧になるからです。

30年教えてきて、不思議なことに50代から再開した方の方が、フォームがきれいです。理由はシンプルで、若い時のように力で押し切れないから、自然と「正しい身体の動き」を覚えるしかないからです。

違い③:「テニス以外」の時間が、テニスを支える

学生時代は、生活の中心にテニスがありました。50代になると、それは難しい。家庭、仕事、健康のことなど、生活には他の柱がいくつもあります。

でも、これが逆に効きます。月1回テニスがあるから、他の生活が締まる。「来月もテニスがあるから、それまでに少し歩いておこう」「ストレッチしておこう」と、テニスがきっかけで日常が動き出す方が多いです。

ブランクからの戻り方の現実——3ヶ月後・半年後の姿

50代で再開した教え子たちの、リアルな上達タイムラインを書いておきます。

1ヶ月目:「身体が覚えている」を確かめる時期

最初の1ヶ月は、上達よりも「ラケットを握る感覚を取り戻す」時期です。素振りをすると、不思議と昔のフォームが戻ってくる。これに本人がいちばん驚きます。

ただし、初日に張り切りすぎると翌日筋肉痛が辛いので、最初は6割の力で動くのがコツです。「今日は20分だけにしましょう」と私から声をかける場合もあります。

2-3ヶ月目:「あ、できる」が戻ってくる時期

2-3ヶ月目で、ラリーが3-5往復続くようになります。ここで多くの方が「テニスってこんなに楽しかったっけ」と気づき直します。学生時代は勝ち負けに追われて、楽しさを味わう余裕がなかった——そういう感想をよく聞きます。

3-6ヶ月目:「これからずっと続けたい」になる時期

半年経つと、ラリーが10往復以上続きます。技術的には学生時代の7割くらいまで戻る方が多いです。ここからは「上達する楽しさ」ではなく「続ける楽しさ」に移っていきます。月1で集まる仲間との会話も、テニスと同じくらい楽しみになってくる時期です。

30年の現場から——50代で再開して輝いた人たちの実話

仮名で、3つだけ紹介します。

CASE 1:Aさん(女性・52歳・大学時代以来30年ぶり)

Aさんは大学のテニスサークル経験者。卒業後はまったく触らず、30年が経過。お子さんが独立したのをきっかけに「もう一度やってみたい」と参加されました。

最初の1ヶ月、本人は「全然動けない」とぼやいていましたが、コーチから見たらフォームは綺麗。30年経っても身体は覚えていました。3ヶ月目には学生時代のサークル仲間とLINEを再開し、半年後には地元のサークルにも顔を出すように。

「テニスで人生が広がった」とAさんは言います。今は週1でコートに通い、Love All Tennis にも月1で参加しています。

CASE 2:Bさん(男性・55歳・社会人時代以来15年ぶり)

Bさんは30代まで会社のサークルでテニスをやっていた人。仕事が忙しくなって辞めて、それから15年。健康診断で運動を勧められて、再開を考え始めました。

「テニスを始めたい」と問い合わせた時、奥さんに「今さら?」と言われたそうです。でも、3ヶ月続けたら、体重が3キロ減り、寝つきが良くなり、奥さんも一緒にテニスを始めることに。50代の再開は、家族にも波及します

CASE 3:Cさん(女性・58歳・テニス完全未経験)

Cさんは独身で、テニスは完全に未経験。50代後半で「新しい趣味と、新しい出会いが欲しい」と参加されました。

最初の3ヶ月はラケットにボールが当たるかどうか、というレベル。でも、本人が誰よりも楽しそうにしていました。半年後、ラリーが続くようになった日のCさんの嬉しそうな顔は、30年のコーチ生活でも印象に残るものでした。新しいことを始められる人は、何歳になっても輝きます

健康・出会い・趣味——50代でテニスが効く3つの理由

50代でテニスを再開すると、3つの効果が同時に来ます。

効果①:健康——有酸素と無酸素を一度に

テニスは2時間動くと、ジョギング1時間分のカロリーを消費します。しかも、走る・止まる・打つを繰り返すので、有酸素と無酸素の両方が混ざる運動です。50代の健康維持には、ほぼ理想的な運動と言って差し支えありません。

効果②:出会い——同世代の独身が集まる

Love All Tennis の第2部は30-50代向け。同世代の独身が集まる場は、50代になると本当に少なくなります。テニスサークルは、その数少ない場のひとつです。

効果③:趣味——「これからずっと」と言える時間軸

50代で始める趣味は、これから20年、30年続けられるものを選びたい。テニスはまさにそれです。70代・80代になってもプレーする方が珍しくない競技なので、長く付き合える趣味として最適です。

あなたへ——50代の一歩は、軽くていい

50代でテニスを再開しようかどうか迷っている方へ、3つだけ伝えたいことがあります。

1つ目。ブランクの長さは、ほぼ問題になりません。30年でも40年でも、身体は覚えています。

2つ目。「最初は6割」でいい。張り切らない方が、結果的に長く続きます。

3つ目。動機は何でもいい。健康のため、運動不足、新しい出会い、ただ何となく——どれも立派な理由です。続けていれば、全部の効果が後から来ます。

Love All Tennis は、東京・品川エリアで月1回開く婚活テニスサークル。30-50代向けの第2部もあります。「テニスは久しぶり」「ブランクが長い」「未経験」、どの状態でも参加できる設計にしています。

30-50代向け第2部、メンバー募集中
2026年8月22日(土)、第1期スタート

東京・品川で月1回開催。LINEで友だち追加 → 初回半額クーポンが届きます

LINEで友だち追加 →
男性 5,000円 → 2,500円/女性 3,000円 → 1,500円(懇親会費別)/大井町駅から送迎あり/ラケット貸出あり

よくある質問

50代から本当にテニスを再開できますか?
30年指導してきて、50代で再開した方を何十人も見てきました。全員が3ヶ月から半年で、ラリーを楽しめる段階まで戻っています。学生時代のフォームは身体が覚えているので、初心者よりずっと早いです。ただし無理は禁物。最初の1ヶ月は「戻った感覚」を確かめる時期、と思って気軽に始めるのがコツです。
何十年ぶりのブランクでも大丈夫ですか?
問題ありません。30年指導してきて、40年ぶりに再開した方もいました。最初の1ヶ月はラケットを振る感覚を取り戻す時期、2-3ヶ月目で身体の感覚が戻り、3-6ヶ月でラリーが楽しめます。むしろブランクが長い人ほど、最初の上達カーブが急なので、毎月の変化を実感できて楽しいです。
怪我が心配です。50代のテニスは危険ですか?
いきなり全力で動くと、誰でも怪我します。50代に限らずです。重要なのは、最初の30分のウォームアップと、最初の3ヶ月は「6割の力で動く」こと。Love All Tennis では参加前後のストレッチをコーチが指導し、無理のないペースで進めるので、安全に再開できます。
50代独身でテニスサークルに参加するのは浮きませんか?
Love All Tennis は30-50代向け第2部を別途設けています。同世代だけが集まる時間なので、年齢ギャップで気を遣うことはありません。第1部(20-30代)と第2部(30-50代)は完全に分けて運営しています。
婚活と健康、どちらを目的にしてもいいですか?
どちらでも構いません。30年見てきて、50代でテニスを再開した人の動機は「健康のため」「運動不足」「新しい人と話したい」「婚活もできれば」など様々でした。動機に関係なく、続けていれば全部の効果が出てきます。むしろ「婚活だけ」に絞らない方が、自然な縁が生まれやすいです。

あつしコーチ

テニス指導歴30年・独立プロコーチ。教え子から30組以上の成婚を見届けてきた現場の観察を基に、Love All Tennis のコラムを綴っています。